日時計
平成16年7月1日 6号
緑内障
緑内障とは・・・
 従来は、眼内の水圧 (眼圧) が高くなり、その圧力で視神経が障害されて周辺から見えにくくなってくる病気とされていました。しかし、眼圧が正常でも緑内障的障害を起こす人も多いのです。このため、特有の視神経障害により、徐々に視野、最終的には視力も低下する病気と考えられています。

緑内障の種類
 緑内障は、原因によっていくつかの種類に分けられます。房水の出口 (隅角)が広いタイプ (開放隅角図@) と狭いタイプ (閉塞隅角図A)があります。

緑内障の種類
どちらも房水の抜けが悪くなり、水圧があがってしまう。

 開放隅角の緑内障の中には眼圧が高い原発開放隅角緑内障と、眼圧は正常範囲にあるにもかかわらず、緑内障性視神経障害が起こる正常眼圧緑内障があります。また、隅角が閉塞し、眼圧が高くなる緑内障を原発閉塞隅角緑内障といいます。
 国内の患者数は2001年の調査では、40歳以上の17人に1人は緑内障、しかも半数以上は眼圧が正常と言われ、その内80%の方々が自分で緑内障に気づいていない潜伏患者です。

眼圧とは?
 眼球に一定の張りを与えて形を保つ圧力(水圧)のことを眼圧といいます。
 眼圧の正常範囲は、20ミリメートル水銀柱以下とされています。しかし、この正常範囲はひとつの目安であり、視神経が耐えられる眼圧値というのは、個人差が大きいのです。
 例えば、正常眼圧 (低眼圧) 緑内障は、その人にとって耐えきれる眼圧がもともと低い水準にあるため、眼圧が正常範囲でありながら視神経障害を起こすのです。
 ※眼圧をさらに下げたほうが、視野障害の進行が抑えられることが分かってきました。

視野とは?
 視野とは、片眼で一点を見ているときの見える範囲をいいます。緑内障では視神経が障害されるために視野が欠損してきます (見える範囲が狭くなる)。目は二つあるので、左右の目がお互いにカバーしあいます。ですから、片方の目の視野が欠けてきても、かなり視野障害が進行するまでは日常生活にも支障が出ません。自分ではなかなか気が付かないことも多いのです。このため、定期的な視野検査が重要です。
 初期の緑内障による障害も精密な視野検査で見つけることができます。また視野を測定することは、緑内障の早期発見に役立つばかりでなく、すでに緑内障の治療を始めている患者様においては障害の進行がないかどうか、つまり治療が十分であるか、追加の治療が必要かどうかの重要な指標になります。
  白内障と違って、障害された視野は元に戻らないため、早め早めの治療が必要となります。

視野障害の進行
初期→ →中期→ →末期
視野障害初期 視野障害中期 視野障害末期
自分自身で異常に気づくことはありません。
この段階でも異常に気づかないことが多いです。
日常生活に支障をきたすようになります。
★中心視野が障害されるまでは視力は良好です★

緑内障の治療の実際
 治療の基本は、眼圧を下げる点眼薬です。効くメカニズムの異なる点眼薬を2〜3種類組み合わせることがあります。
 眼圧が下がりにくい場合は、内服薬や注射を用いたり、レーザー手術や本格的な手術を行うことがあります。
 急性の閉塞隅角緑内障の場合には、点滴注射や点眼薬で眼圧を下げてから、なるべく早く手術を行います。手術は、虹彩に孔を開けるレーザー虹彩切開術か周辺虹彩術を行います。
 緑内障は、早く発見し、障害を最小限に食い止めることが一番大事です。


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